デザイン思考との比較でみる様々な思考法

【目次】
デザイン思考と類似・関連する思考法
デザイン思考との比較
まとめ
前回のブログ記事にてデザイン思考について学びましたが、実はデザイン思考以外にもビジネスシーンで活用されている思考法は多くあります。
そこで今回は、デザイン思考と類似・関連する思考法として挙げられるものについて、デザイン思考との比較の観点からその特徴を学んでみようと思います。
1. デザイン思考と類似・関連する思考法
デザイン思考と類似・関連する思考法としては、「アート思考」「ロジカルシンキング」「クリティカルシンキング」があるようです。
ロジカルシンキングについてはなんとなく分かる方も多いのではないかと思いますが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか?
簡単な表にしてみましたので、そちらを見ながら話を進めていこうと思います。

これを見ると、考え方の起点となるものがデザイン思考とその他の思考法では異なっていることが分かりますね。
これは大きなポイントなのではないかということを頭に置きながら、デザイン思考とそれぞれの思考法の違いについてもう少し詳しく見ていきたいと思います。
2. デザイン思考との比較
①アート思考
アート思考は、アイデアを創出する際に用いられる思考法で、「課題解決に資するアイデアを生み出す」という点ではデザイン思考と共通しています。
しかし、アート思考とデザイン思考とでは、起点や活用シーンが異なります。
デザイン思考はユーザーを起点に考えを深めていくことを徹底しており、既にある商品やサービスを改善・進化させる場合に効果を発揮します。
一方、アート思考は事業担当者や企業の自由な発想を起点にして、既成概念にとらわれずに思考するのが特徴となっています。
独創性やオリジナリティのあるアイデアを生み出す場面で活用されることが多く、デザイン思考と似たような概念を持っているものの、両者は明確に区別された思考法となるようです。
②ロジカルシンキング(論理的思考)
ロジカルシンキングは現在のビジネスシーンにおいて広く重視されている思考法ですが、デザイン思考とは課題解決へのプロセスが根本的に異なります。
デザイン思考が「ユーザーニーズ」を起点に「クリエイティブな発想」で課題に対する解決策を見出すのに対し、ロジカルシンキングでは「課題・事象」を起点に「論理的」に課題解決へと向かいます。
そのため、ロジカルシンキングでは矛盾や飛躍を無くし、体系的に筋道立てて考えることが重視され、思考に「一貫性」を持たせることが求められます。
情報を整理し、そこからどんなことが言えるのかなどを人に伝えたりする際に向いている思考法と言えますね。
③クリティカルシンキング(批判的思考)
クリティカルシンキングは、既に出されている結果に対し、「本当に正しいのか?」と疑問を持ちながら効果を検証していこうとする考え方です。
情報を整理し、新たな論理を構築しながら物事の本質を見極めることを目指しており、論理的・構造的に考えを深めていくという点ではロジカルシンキングと共通していると言えます。
感情や主観に流されず、客観的な視点で物事を判断しようとする思考法のため、ユーザーに共感し、潜在的なニーズを探ることで解決策を見出すデザイン思考とは、ロジカルシンキング同様アプローチ方法が異なります。
ところで、「クリティカル(批判的)」と聞くとマイナスのイメージを持ってしまいがちですが、ここでの「クリティカル」は必ずしも「否定」を意味しないようです。
自分の考えや物事に対し、「間違っているかもしれない」という視点を持ち続けることで、より実践的な考えに近づくことができるとしており、重要なのは、「なぜ?」や「果たして本当か?」といった疑問を持ち続けることであるということでした。
3. まとめ
以上、デザイン思考との比較という形で、各思考法の特徴をざっくりと見てきましたが、それぞれを扱えるようになるにはもっとよく知る必要があると思いますし、場面に応じて最適な思考法を選択できる力も併せて身に着ける必要があると感じました。
いっぺんに全てを習得するのは難しそうですが、まずは様々なシーンにおいてどの思考法でアプローチするのが最適なのか、意識するところから始めてみようと思います。
それぞれの思考法については、また別の記事で紹介していきたいと思っておりますので、そちらもご覧いただけましたら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


